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2/10週の展望です。

◾️ファンダメンタルズ観点の展望
・日銀は更なる利上げについて発言。
・アメリカはトランプの関税発言によって市場は二転三転。雇用統計は悪化するも平均時給は増加。
・ユーロ圏は前週に利下げを実施。
・ファンダメンタルズ的には円高要素が増加。


 先週のドル円は大きく円高に。日銀の低金利の否定、そしてアメリカの関税問題によるリスクオフにて円買いが進みました。


 先週の日本では突如として日銀がマイナス金利についての功罪の罪の部分を発表。また、日銀の田村委員が政策金利は最低でも1%以上に引き上げる必要があると発言。その発言を受けた長期金利が上昇したことで円買いが進んでいます。

   ※引用:Bloomberg(画像クリックで記事にアクセス)



 最近の日銀の動向を見ると、これまでの慎重な金融政策から、よりタカ派的なスタンスへと移行しつつあることが伺えます。その背景には、依然として物価上昇が続いていることが挙げられます。消費者物価指数(CPI)は3%を超える水準で推移しており、特に円安が進行することで輸入コストが上昇し、それが国内の物価高を加速させるコストプッシュ型インフレを引き起こしています。日銀としては、これ以上の円安による物価上昇を抑制するために、金融政策の引き締めを進める必要があると判断している可能性が高いでしょう。

 また、政治的な側面も考慮する必要があります。自民党は今年の選挙を見据えており、国民の生活に直接影響を与える物価高に対する対策を求められています。円安が続けば、輸入品の価格上昇を通じて国民の負担が増大するため、政府が日銀に対して何らかの働きかけを行っている可能性も否定できません。この点を考慮すると、日銀は単なる一時的な利上げではなく、今後も継続的な引き締めを視野に入れている可能性があります。

 また、日銀の田村直樹審議委員が「2025年度後半には政策金利を少なくとも1%まで引き上げる必要がある」との見解を示しており、市場では日銀の追加利上げ観測が強まっています。この流れが続く場合、日本の長期金利は今後さらに上昇する可能性があり、それに伴い円高が進行しやすい環境が整うことになります。


 先週、アメリカでは複数の重要な動きがあり、それらがドル円相場に対して相反する影響を及ぼしています。特に、中国、メキシコ、カナダへの関税強化、フェンタニル問題をめぐる交渉、リスクオフの進行、そして雇用統計の動向が市場の注目点となっています。



 先週、アメリカは中国からの輸入品に対して10%の追加関税を正式に発動しました。これに対し、中国政府は報復措置として、アメリカからの石炭や液化天然ガス(LNG)に15%、原油や大型車両に10%の追加関税を課すと発表しました。一方、メキシコとカナダに対しては、合成麻薬フェンタニルの流入阻止を目的として25%の関税を課す計画を表明していましたが、両国との協議を経て、関税発動を1カ月延期することが決定されました。

 これらの動きにより、米中間の貿易摩擦が一層深刻化し、世界経済の先行きに対する不透明感が増しています。市場ではリスク回避の動きが強まり、安全資産とされる金の価格が上昇しています。また、米国の最新の雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想を下回ったものの、平均時給は上昇傾向を示しています。これにより、インフレ圧力の高まりが懸念され、連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策に影響を及ぼす可能性があります。

 これらの要因が複合的に作用し、投資家のリスク回避姿勢が強まる中、安全資産としての円が買われやすくなり、ドル円相場は円高方向に動く可能性があります。しかし、米国の賃金上昇によるインフレ懸念がFRBの金融政策に影響を与える場合、ドルの下支え要因となる可能性もあり、ドル円相場の動向は引き続き不透明な状況が続くと考えられます。

   

   ※引用:Bloomberg(画像クリックで記事にアクセス)




 ユーロ圏においては、利下げを実施。物価上昇率が2.0%を下回り始めているため、そろそろアクセルを踏み込むべき段階であると踏んでいると思われます。



   EU10年債 ※引用:楽天証券


 
 纏めると、先週の市場では、日本は日銀のタカ派姿勢が強まり、政策金利1%以上への引き上げ発言を受けて長期金利が上昇し、円買いが進みました。一方、アメリカでは中国への追加関税が発動され、メキシコ・カナダとの関税交渉が長期化する中、リスクオフの流れが市場を支配しました。雇用統計は悪化したものの、平均時給の上昇がインフレ懸念を残し、FRBの政策見通しが複雑化しています。ユーロ圏では利下げが実施され、金融緩和の流れが続く見込みです。

 以上を考慮すると、ファンダメンタルズ面では円高要因が優勢であり、ドル円は引き続き円高方向に動きやすい環境となっています。ただし、米国のインフレ圧力が強まり、FRBの利下げが後ズレする場合、一時的にドル買いが入り下支えされる可能性もあり、ボラティリティの高い展開が続くことが予想されます。

今週の重要材料はこちら!



◾️テクニカル観点の展望
・4時間足レベルでは下落続行。ただ、乖離が大きくなっており、そろそろ反発の可能性も。
・日足レベルはここで跳ねれば上昇回帰で5波動目開始、下落が続けば転換。
・週足レベルでは上昇トレンドのまま。
・テクニカル的では大きな流れが上昇トレンドのままだが、下位〜中位足で下落転換しそうな雰囲気。


 先週のドル円は下落。ここ半年で一番の下落となっています。


 4時間足においては下落続行。戻り高値からの大きな下落を見せています。基本的には戻り高値を狙う展開となります。ただ、MA100との乖離が大きくなってきている為、一度収斂する可能性があります。よって、まずは戻りが見られるかどうか見定めた方が良さげです。




 日足レベルでは大きな下落によりMA100を割っている状況です。現在、上昇4波動目か、或いは下落1波動目かと思われます。ここで跳ねる場合は上昇5波動目の開始、逆に戻り高値をつけてそのまま下落していった場合は下落1波動目の開始と見て良いのかなと思います。そのあたりは4時間足レベルで見定めるしかなさそうです。




 週足的レベルでは、上昇波動が続いています。仮に148.6円を確定的に下回るようなことがあれば140円を割るような大きな下落へと繋がる可能性もあります。ただ、それまでは基本的には上目線で問題なさそうです。




 ここ数週間の流れは下落。久々の展開です。ただ、大きく下落し過ぎてしまった分、戻しもありそうなので要注意です。その後、再び160円に接近していくのか、或いは140円を下回っていくのかは現状ではまだわかりません。

 それでは今週もがんばりましょう!

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