FXブログロゴ FXブログロゴ

12/23週の展望です。

 ※次週はお休みになります ◾️ファンダメンタルズ観点の展望
・日銀は事前リーク通りの現状維持で利上げ無し。結果、円安に。
・アメリカは利下げ実施したが、来年度の利下げ回数は大きく減少。結果、長期金利上昇。
・ユーロ圏は特にトピック無し。
・ファンダメンタルズ的には円安要素が増加。


 先週のドル円は一方的な円安。最後はある程度下落しましたが、止まらない円安モードに入りつつあります。


 先週の日本のトピックは日銀政策金利決定会合ですが、事前リーク通り、無風で終了しました。この決定を受けて円は大きく売られる展開に。織り込み済みとは言え、万が一に備え待機していた投資家勢が一斉に円を売る展開になったと思われます。

   ※引用:Bloomberg(画像クリックで記事にアクセス)



 そして、会見中にその流れは加速。昨年のこの時期の発言と同様に賃金動向を待ちたいという発言があり、3月までは利上げを行わないのではないかという憶測が強まりました。

 また、利上げに向けて条件が整っている言える状況にも関わらず、あとワンノッチ欲しい、といった鳩派な発言も出ました。1ヶ月後に、これ以上良好な経済状況になるとは思えないということで、ワンノッチは暫く埋まらず、利上げは相当先だといった考え方になっています。

 後述のアメリカの状況もあり、日米の金利差は想定よりも開いたままになる可能性が高いといった解釈となっており、円安圧力が強まっている状況です。日銀がスタンスを変えない限りはこの傾向は強まる一方なのではないかと考えています。


 アメリカではFOMCが開催され、0.25%利下げし、長期金利レンジは4.25~4.50%となりました。また、その後のパウエル議長の発言により、来年度の利下げ予想回数が4回から2回へと減少し、長期金利は上昇しています。



 FOMC自体は想定通りの利下げレンジでしたが、前述の通りパウエル議長の発言により来年の利下げ回数が減少しました。これは想定以上に強いアメリカの経済指標を受けての発言となっており、トランプ大統領就任後はこの傾向は加速する可能性があります。中立金利が上昇しているとの見方を見ている金融機関もあり、アメリカが大きく利下げする未来は今のところ思い描けない状況です。

 

   ※引用:Bloomberg(画像クリックで記事にアクセス)




 ユーロ圏においては、特に目立ったトピックはなし。長期金利はアメリカ長期金利に引っ張られて微上昇しています。



   EU10年債 ※引用:楽天証券


 
 纏めると、日銀は利下げ想定が大きかった中、リーク通りの現状維持を決定。また、アメリカは想定通りの利下げを行ったものの、来年度の利下げ回数は少なくなりそうです。

 以上を考慮すると、想定以上に日本は利上げをしない、またアメリカは利下げをしない、といった予想から円安圧力が高まっています。明らかに円安トレンドが続行しそうな状況ではありますが、こういった際はそれを狙った投資家を狙い撃ちにする為に一度逆行させる可能性があるので要注意です。

今週の重要材料はこちら!



◾️テクニカル観点の展望
・4時間足レベルではMA100を抜けて上昇トレンドに。
・日足レベルでは上昇トレンドのまま。
・週足レベルでも上昇トレンドのまま。
・テクニカル的では大きな流れが上昇トレンドのまま。


 先週のドル円は大きく上昇。テクニカル的な流れよりファンダメンタルズの動向が大きく寄与する流れとなっています。


 4時間足においては一気に上昇。ファンダメンタルズの影響を多分に受けて大きく上昇している状況です。しかし、さすがにMA100との乖離が大きくなってきており金曜日には反落。3波動目が終了したかは分かりませんが、基本的には押し目を経てさらにもう1波動上昇が来る可能性が高そうです。




 日足レベルでもMAを抜けて上昇トレンドとなっていましたが、見事、MA100で反発して上昇開始。押し目からの3波動目が始まっている状況です。4時間足でも日足でも3波動目となっていますので、このまま上昇が続く可能性が高そうです。




 週足的レベルでは、MA100を割った後、大きく上昇。再び上昇トレンドへと回帰ている状況です。短期足であれば大抵、こういった下落転換を騙しにした動きの後は大きな上昇までがセットです。果たして短期足でよく見られる動きになるのかは分かりませんが、テクニカル的には大きな上昇へと繋がる流れとなっています。




 全ての時間足が上昇トレンドの状況です。ファンダメンタルズも相まって止まらない円安モードになっていますので、積極的押し目狙いが良いかもしれません。ただし、材料には要注意かなと思います。

 それでは今週もがんばりましょう!

HOMEに戻る