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11/25週の展望です。

◾️ファンダメンタルズ観点の展望
・日銀は軽く円安牽制。しかし、今後の利上げ意思については不明。
・アメリカはCPIが上昇。長期金利も上昇。
・ユーロ圏は長期金利が横ばい。
・ファンダメンタルズ的には円安要素が増加。


 先週のドル円はウクライナとロシアの問題を受けてレンジ気味に推移。材料で円高になってもその後すぐに円安傾向に戻るあたり、底堅い円安圧力を感じます。


 今週は警戒されていた植田総裁の演説がありました。円安傾向を受け、これまでよりは多少、市場に利上げを意識させる内容となっていました。しかし、期待されていたような12月の利上げを確実視させる内容ではなかった為、発言後は円高に動いた後、じりじりとした円安傾向となりました。

   ※引用:ロイター(画像クリックで記事にアクセス)



 12月に利上げを実施するかどうかは現時点ではまだ何とも言えません。これ以上の円安が進んだ場合は、物価高を理由にして利上げを実施する可能性が高いのでは無いかと考えています。しかし、現在の為替水準を維持し続けるか、あるいは円高方向に振れた場合は利上げしない可能性の方が高い気がしています。植田総裁としては出来る限りトランプ大統領の具体的政策の発表を受けてから動きたいのではないかと考えています。


 アメリカにおいては今週は大きなトピックは無し。特に市場を大きく動かす要素はありませんでした。しかし、ウクライナとロシアの問題を受けて長期金利が多少下落しています。



 トランプ大統領はウクライナの支援をしない可能性があると報道がされています。嘘か誠かは分かりませんが、それを受けてバイデン現大統領はウクライナへの支援を加速させています。これがウクライナ側への焦りになるのかは分かりませんが、戦争の局面が変わる可能性もあります。その辺りは現段階では読めない為、見守るしかなさそうです。

 

   ※引用:Bloomberg(画像クリックで記事にアクセス)




 ユーロ圏においては、特に大きなトピックはありませんでした。しかし、ウクライナ、ロシア両国におけるミサイルの応酬報道等を受け、リスクオフにて長期金利は下落しています。


   EU10年債 ※引用:楽天証券


 
 纏めると、日銀植田総裁は多少円安を意識し発言内容が鳩派になって来ていますが、期待されている12月の利下げを示唆するほどのものではなかった為、円安の流れを変えるほどにはなっていません。また、ウクライナとロシアの問題を受け、世界的に長期金利が下落している状況です。

 以上を考慮すると、ファンダメンタルズ的には、先週と比較すると円高要素が増加。リスクオフによる円買いが見られました。しかし、市場は12月の日銀の利下げを織り込んでいる為、利下げしなかった場合、再び止まらない円安モードに入りそうです。

今週の重要材料はこちら!



◾️テクニカル観点の展望
・4時間足レベルでは上昇トレンド継続しているが、転換もあり得る形。
・日足レベルでは上昇トレンド。
・週足レベルでも上昇トレンドに転換したと言って良さそう。
・テクニカル的では大きな流れが上昇転換した可能性がある。


 先週のドル円は足踏み。押し目を形成しているようにも見えますが、転換する可能性もある場面です。


 4時間足においてはファンダメンタルズの影響を強く受けて下落。MA100に接近している状況です。日足でも転換している為そのまま大きな下落に繋がるかは分かりませんが、押し目になるのか、転換するのかは見た上で流れに着いて行った方が良さげです。




 日足レベルでは押し目も無いままMA100をクロス。さすがに押し目までの下落が見られてもおかしくはありません。4時間足が下落転換した場合はある程度の下落は見られるかもしれません。しかし、日足レベルではそれでも2波動目。下落後は3波動目の上昇が見られる可能性が高い展開かと思われます。




 週足的レベルでは、MA100を割った後、大きく上昇。再び上昇トレンドへと回帰ている状況です。短期足であれば大抵、こういった下落転換を騙しにした動きの後は大きな上昇までがセットです。果たして短期足でよく見られる動きになるのかは分かりませんが、テクニカル的には大きな上昇へと繋がる流れとなっています。




 ファンダメンタルズ面の変化もあり上昇が続いています。4時間足的には下落転換もあり得そうですが、長期足の流れは一方的な上昇。ファンダメンタルズ面においてよほどの変化が見られない限り、更なる上昇が見られる可能性が高そうです。

 それでは今週もがんばりましょう!

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