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11/11週の展望です。

◾️ファンダメンタルズ観点の展望
・日本政府は円安牽制。
・アメリカはFOMCで利下げ。またトランプ氏が大統領に再選。
・ユーロ圏は長期金利が下落。
・ファンダメンタルズ的にはトランプ効果が未知数。


 先週のドル円は雇用統計後の大きな円安を打ち消す行って来いの円高に。数円単位の動きが続きます。


 日本では特に新たなトピックはありませんでした。強いていうならば、加藤財務相から円安牽制が入ったことでしょうか。その後のドル円は円高基調へと転じています。個人的には先週触れたように、今現在は大きく円安に動く材料は無いと考えています。どちらかと言うとどこまで円安になれば日本政府、日銀が反応するかのチキンレースのようになっていたと思われます。果たしてこの発言で流れが変わるとも思えませんが、時間稼ぎにはなったかと思います。

   ※引用:Bloomberg(画像クリックで記事にアクセス)




 アメリカでは、FOMCが0.25%の利下げ。そして、大統領選挙が行われ、トランプが圧勝しました。接戦になるとの予想でしたが、結果は圧倒的なものでした。その結果を受け、長期金利は一時的に上昇しましたが、行って来いしています。



 トランプが大統領になった場合のメリット、デメリットをさまざまなエコノミストが予想していますが、結局未来はわかりません。トランプは減税を好みますが、果たして今のインフレ状況で減税ができるでしょうか?また、株価は上昇すると言われていますが、現状上がりきってしまっている手前、これ以上の上昇が見られるかも未知数です。

 

   ※引用:Bloomberg(画像クリックで記事にアクセス)



 ドル安を好むことで知られていますが、減税した場合はインフレが加速し、利下げすることはできなくなります。その場合、他国との金利差が広がる為、否応がなしにドルは強くなります。そういった対立要素が多い為、まずはトランプ大統領の政策発表を待つ必要がありそうです。


 ユーロ圏においては、特に大きなトピックはありませんでした。長期金利は微下落している状況です。


   EU10年債 ※引用:楽天証券


 ユーロ圏ではPPIがマイナスで足踏みしていることもあり、経済悪化の雰囲気が拭えません。よって、次回会合においても利下げするとの思惑が広がり金利が下落している状況です。連続で利下げしているのにも関わらず、長期金利はアメリカに引っ張られて随分上昇し続けていた為、ここから下落フェーズが来てもおかしくはないかと考えています。


 纏めると、日本政府は円安を牽制。またアメリカが利下げしたこともあり円高に。しかし、トランプ氏が大統領に再選したことで全ては未知数という状況です。

 以上を考慮すると、ファンダメンタルズ的には大きく円安方向に為替を動かす要素は無さそうな気がします。しかし、日本が応戦してくるまで攻めてやろう、といった考えを持った人達も多いと思います。よって、どこまで円安を進められるか試すような動きも出てくる可能性があるので要注意です。

今週の重要材料はこちら!



◾️テクニカル観点の展望
・4時間足レベルでは上昇トレンド継続しているが、転換もあり得る形。
・日足レベルでは上昇トレンドだが、押し目までの下落も有り得る展開。
・週足レベルでも上昇トレンドに転換しかかっている。
・テクニカル的では大きな流れが上昇転換する可能性もある。


 先週のドル円は下落。流れが変わるか注目です。


 4時間足においては押し目からの上昇パターンでしたが、高値更新したところで失速。逆に転換の可能性が出て来ています。しかし、ここで押し目を作って上昇というパターンも有り得る為、抜けていった方向に着いて行くべきかなという展開です。




 日足レベルでは押し目も無いままMA100をクロス。さすがに押し目までの下落が見られてもおかしくはありません。4時間足が下落転換した場合はある程度の下落は見られるかもしれません。しかし、日足レベルではそれでも2波動目。下落後は3波動目の上昇が見られる可能性が高い展開かと思われます。




 週足的レベルでは、MA100を割った後、大きく上昇。再び上昇トレンドへと回帰しようとしています。150〜152円のあたりが抵抗帯であるため、ここを超えた場合はここをサポートとして上昇を継続する流れになりそうです。逆にもし下落するとしたらここが天井かもしれません。




 ファンダメンタルズ面の変化もあり上昇が続いています。ここで下落するかどうかは今後、数ヶ月にわたる動きに影響が出そうです。どちらに転んでも良いようにしておいた方が良いかなと考えています。

 それでは今週もがんばりましょう!

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