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こんばんわ!
10/30週の展望です。

◾️ファンダメンタルズ観点の展望
・アメリカは長期金利が5%付近で停滞。FOMCにおけるサプライズは無さそう。
・日銀の政策修正有無については不明。枠を広げて長期金利の上昇を許すのか?
 或いは既存戦略を貫くのか?に注目。
・基本的には日米金利差による円安が継続しそうだが、中央銀行のスタンスが変われば一気に逆風も。


 先週はジリジリとした展開が続きましたが、木曜日に150円を再突破。そのまま上昇していくものと思っていましたが、1円レベルの大きな下落で冷や水。その後はテクニカルに抗う形で一気に下落しました。

 アメリカのファンダメンタルズ面に関してはあまり変化の無い状況。今週のFOMCに向け、目ぼしい材料はありませんでした。強いて言うならGDPでしょうか。想定から上振れた結果となり、アメリカ経済の強さを示しています。この予想外に強い数字は、高金利によるスタグフレーション論を否定する結果となっており、更なる利上げに対してもアメリカ経済は耐えられ得ることを示しています。

             ※引用:みんかぶ



 一方、アメリカ長期金利については5%を突破後に下落。とは言え、4.8%という高い水準です。おそらく、FRBとしてもここまでの上昇は予想以上だったと思います。その為、利上げせずとも高金利を保ち続けられると捉え、今回のFOMCでは金利の据え置きとなる可能性が高いと見られています。よって、先週木曜日のように、ボードメンバーはコメントの場でもタカ派ともハト派とも言えない無難な言い回しをするでしょう。今の状況を保ち続け、CPIや雇用統計等の結果が落ち着くのを見守ることになると考えられます。

※引用:楽天証券



 逆に日銀動向に関してはよく分からないというのが正直なところ。個人的な感覚としては、オープンかつ、基準が明確なアメリカに対し、日本は闇が多く、基準も明らかにしないことが多いように感じます。もし、現在の日本の状況にFRBが置かれた場合、おそらく金利を上げると思います。CPIコアコア指数は約1年間、連続して4%を超えている状況です。堅調な物価上昇が見られると捉え、正常化に向けて動くと思われます。しかし、日本の場合は利上げに対する諸問題がありますし、何より今の日銀の基準は賃金とのことです。賃金に関しては、4月になるまで上昇が見られない為、そこまでは政策修正はしないと捉えて良いかと考えています。

 しかし、先週末のドル円は大きめの下落。ドルが売られたというより円が買われていたところから察するに、やはり会合に対する警戒感があるのだと考えています。7月に見られた政策修正の飛ばし記事と同様に、今回も修正をするといった信憑性の定かでは無い飛ばし記事が出ていたりします。確かに今の長期金利の上がり方を見る限り、YCCは修正せず、上限を1%から更に上方修正するといった政策修正はあり得る話だと思います。ただ、もし政策修正が警戒されドル円の上昇が止められていたのだとすると、会合にて修正なしの結果が出た後は、再び円安方向に動き出す可能性が高いのではないかと考えています。(会見での植田総裁の発言次第で更に変化するかもしれないが)

※引用:楽天証券



 これらの要素を考慮すると、日米の金利差は縮まらない為、ドル円に関してはまだ円安圧力が継続しそうな状況だと考えています。ただ、ここ1ヶ月間、150円あたりで止まっている状況から察するに、ドル円の上昇はこの辺りが限界とと捉えている投資家も居るのかもしれません。よって、アメリカ、日本がスタンスを変えた場合は一気に円高方向に動く可能性がありそうです。

今週の重要材料はこちら!



◾️テクニカル観点の展望
・4時間足的には転換の可能性有りだが、日銀会合次第になりそう。
・日足的にはまだ上昇トレンド中であり、上昇余地がある。
・週足的にも上昇トレンド中であるが、そろそろチャネル上辺に達する。


 先週のドル円は再び150円手前でレンジ状態となっていましたが、木曜日に150円を突破。一気に上昇していくパターンではありましたが、突如の急落で冷や水を浴びせられた格好でした。結果、その後は下落トレンド化しています。

 4時間足的にはここで下落するかがポイントになると思います。テクニカル的には、このパターンはMA100をブレイクするあたりで転換を信じてショートで入っていく場面だと思います。しかし、ここ3ヶ月間こういったパターンから上昇トレンドへと回帰する姿は何度も見ています。今回もそのパターンになるのか見定めた方が良さそうです。日銀会合を警戒して下落している節もある為、今週は特にテクニカル面よりもむしろファンダメンタルズ面にて動く方向が決まる可能性が高そうです。


 日足的には久々にまともな陰線がが出現しました。下落することなく、終始ジリ上げを続けている状況ですが、一気に上昇していくことも無いのも特徴です。チャネルラインはもう少し上の方にある為、ファンダメンタルズ面に変化が無い限り、そこまで伸びる可能性があります。


 週足的には徐々にチャネルの上限に達しようとしている状況です。ここで跳ね返されるのか、或いは突破するのかでシナリオが変わってきます。跳ね返される場合、テクニカル的にはようやく一旦、上昇フェーズが終了したという見方が出来ます。しかし、突破する場合、天井が遥か上の大きな上昇トレンドとなりそうです。今のところはブレーキがかかっている為、介入と併せて、テクニカル的にもやはりこのあたりは意識されているのかなと感じます。このラインをブレイクするのか?は意識しておいた方が良さげかなと思います。


 それでは今週もがんばりましょう!

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