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こんばんわ!
10/23週の展望です。

◾️ファンダメンタルズ観点の展望
 先週は週明けこそ下落。突如1円以上の下落をしたりもしましたが、いつも通りの行って来い。先週は基本的にはジリ上げでしたが、こういった仕掛けが目立ちました。恐らく、こういった一瞬の行って来いは大口の仕掛けだと思います。こういったジリジリとした展開は仕掛けやすいのだと思います。今はショートが追随して入ってこない状況である為、たとえ下落しても良い買い場としてロングされ、一瞬で上昇展開というのが下落の末路です。

 材料的にはほぼ変化なしの1週間ではありましたが、アメリカは長期金利がとうとう大台の5%に接近。一向に下がらない経済指標を前に、今後しばらくの間は高金利が保ちづつけられるだろうという予想が市場に広がり、長期金利も上昇が続いている状況です。恐らく、FRB、そして市場からしても、ここまで上昇する事は予想外だったと思います。よって、今回のFOMCにおいてはほぼ確実に金利は据え置きになるかと思います。木曜日の発言の場では、パウエル議長はタカ派ともハト派とも言えない無難な言い回しでしたし、インフレが鈍化するまでは現状の金利を維持しておこうという考えだと思われます。よって、経済指標が明らかに市場想定からズレた結果が出るか、或いは突発的な外部要因が生じない限り、長期金利に大きな変化は生じない、そしてドル円においても大きな変化は生じ辛い状況が続きそうです。

 日本においても、アメリカ長期金利の影響を受けて長期金利が上昇。気がつけば0.85%まで上昇しており、1%の壁に近づいて来ている状況です。結果、短期金利も大きく上昇してきている為、日銀は24日に5年債の指値オペ実施を宣言。引き続き、金利の上昇を抑え込もうとする姿勢を見せています。また、金曜日に発表されたCPIについては、コアコア指数が4.2%と引き続き高水準。日本においても物価の上昇が続いていることが確認されますが、上記の通り引き続き金利の上昇を抑えようとしている状況です。来週の政策金利決定会合においてもこの姿勢を継続させることが予想されますが、気になるのはやはり日銀の物価見通し修正。目指すべき2%を超えた3%を想定とした為、通常であればYCCを解除しても良さそうなものです。ただ、前回の会合で実質賃金の話を出している手前、すぐにYCC解除まで持っていくとは思えません。よって、今回も現状維持になると思います。しかし、先週あたりから日銀が政策修正をするという信憑性が定かではない飛ばし記事も出ていますし、何かしらの政策サプライズ修正の可能性は警戒しておいた方が良さそうです。ただ、現状円安の流れを変える要素は一つもない状況なので、基本的にはアメリカとの金利差拡大による円安圧力が継続するかと思われます。

  纏めると、アメリカはインフレが長引く状況であり、長期金利は上昇。結果、FOMCは金利を据え置く可能性が高まった為、これ以上の大きな動きは生じなさそうな状況。日本においても長期金利は上昇しているが、YCCを貫く姿勢を見せていることから、当面の間長期金利は上限1%を超えないと考えられる。結果、ドル円においては引き続き円安圧力につながる状況。

 (金利差はアメリカ以外の国でも大きい為、クロス円通貨全てにおいて円安傾向が見られる)

今週の重要材料はこちら!



◾️テクニカル観点の展望
 先週のドル円はひたすらジリ上げの状況。ただ、時々一瞬の大きな下落が見られる展開となりました。思っていたよりも150円の壁が分厚いようで、なかなか超えられない状況が続いています。かといって、下落する要素もない為、レンジになっている状況です。

 4時間足においてはアセンディングトライアングルの形。先々週の下落転換寸前の状況から戻って来たことで、基本的には上昇継続の展開となっています。通常、上昇が負けると急落するのですが、ファンダメンタルズを考慮すると、恐らくショートする人は限定、居たとしてもすぐに利食いし、そして新規ロングが集まり、一瞬で行って来いになると思います。よって、ファンダメンタルズが変わらない限り、どこかのタイミングで150円を超えていくことが予想されます。介入への警戒心もある為、その後ぐんぐんと伸びていくかはわかりませんが、テクニカル観点では、これは大きな上昇が始まる前段階と言えます。



 日足においては押し目すら見せない圧倒的な上昇継続。ただ、ここにきて久々に足踏みしている状況です。通常、大きな押し、或いは転換が見られる展開ですが、このまま上昇する可能性が高そうです。その場合、やはりチャネルまでは上昇することを予想しておいた方が良さそうです。



 週足においては順調な上昇継続。MAとの乖離も大きいですが、一個前の波動(昨年)を見る限り、これが上昇波動なのであれば、まだ伸びそうな状況です。ただ、もう少しの上昇でチャネルラインに到達する為、そこで止まるのか?は見ておいた方が良さそうです。しかし、流れとしてはまだ上昇局面であると言えます。



 纏めると、やはり上昇継続の可能性が高そうです。介入への警戒心によって一時的に上昇は止まっていますが、突破も時間の問題かと思われます。流れを変えるためにはファンダメンタルズ側面の変化が必要だと思います。そういった流れは突如変化するものなので油断はできませんが、変化点が現れるまでは上昇継続かと思われます。

 それでは今週もがんばりましょう!

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