10/16 2023
カテゴリー:FXブログ, 展望
こんばんわ!
10/16週の展望です。
◾️ファンダメンタルズ観点の展望
先週は週明けはイスラエル、ガザの問題やアメリカがこれ以上長期金利は上げないといった報道の影響から下落。
テクニカル観点も相まって久しぶりに下落トレンド入りの雰囲気がありました。
しかし、PPI, CPIの結果を受け、ドル円は上昇。市場想定を超える結果を受け、アメリカ長期金利は上昇しました。
そのアメリカ長期金利は一旦、4.8%まで上昇した後、微下落。先週は本格的な下落、上昇にはならず、様子を伺っているという感じです。
これはFOMCで利上げを実施するかが分からない状態だからだと思います。
先週の前半はどこからともなく利上げをしない、という願望のような報道が出てきました。ただ、市場はそれに反応し、長期金利が下落。
やはりそれだけ金利が下がることを望んでいる人が多いのではないかと思います。
一方、雇用統計、そしてCPIも想定を超過する結果となっています。
CPIについては想定以上のインフレ高止まりを示しているものの、利上げしなければならないという程の結果ではありません。
しかし、雇用統計は明らかに強過ぎる結果。FOMC議事要旨においても意見は割れている状況ですし、利上げの可能性についてはまだ残っているかと思います。
長期金利も5%に迫ってきている状況ですし、次回FOMCは据え置く可能性が高いと考えていますが、12月のFOMCで利上げする可能性があるという雰囲気を漂わせることで、
金利を高い水準に保とうとするかと思います。
来週はFOMCに影響を与えるような材料もない為、基本的には急激的な金利上昇及び、円安圧力になることは無いと思いますが、
やはり長期的視点で見るとじわじわと円安圧力がかかっていく展開に変わりはないかと思います。
日本については久々に長期金利0.8%を超えましたが、その後はアメリカの長期金利下落の影響を受けて下落。
1.0%の壁で日銀指値オペと市場の対決をするまでには至っていません。よって、ドル円を大きく動かす要素は発生していない状況です。
一点、気になるところは7月のような飛ばし記事が見られたこと。信ぴょう性は低いと思いますが、10月に日銀は政策修正するという内容でした。
先週、初めて神田財務が今の円安は金利差によるもの、という趣旨の発言をしました。また、日銀も物価見通しを3%まで上げました。
この辺りはYCCの解除に向け、これまでの硬派な考えを少し柔軟にしたように思えます。
個人的な感覚ではありますが、
日本人経営者は表立って行動する際、批判を上手く受け流す為、行動前に解釈を広げる傾向がある気がしています。
その為、飛ばし記事ではありましたが、YCCは解除せずとも長期金利の上限を1.5%まで許容する、といったような事はあるのかもしれないと考えています。
ただ、あくまで可能性の一つ程度として頭に入れておきたいと思います。
纏めると、アメリカは長期金利がこのままの水準で推移する可能性が高い為、ドル円にはそこまで大きな上昇圧はかからなさうではあるが、じりじりとした上昇圧は続きそうです。
また、日銀が政策修正する可能性を頭の片隅に入れておいた方が良いかもしれません。
◾️テクニカル観点の展望
先週のドル円は週明けから下落。テクニカル的には久々の下落トレンド入りの可能性が高まりましたが、結局上昇。いつものパターンとなりました。
4時間足としてはMA100を確定的に割りましたし、MAの形的にも下落っぽさがありました。よって、そのまま下落してもおかしくなかったと思いますが、そこから不死鳥の若く舞い戻ってきました。やはり下落方向に関してはテクニカルが通用し辛い相場になっています。結局、ファンダメンタルズ面が変わるまでは押し目を狙うしか無いのかなという感覚です。ただ、150円のあたりは何が潜んでいるか分からない恐怖感があります。前回も突如急落しましたし、介入の恐怖もあります。よって、上昇するにつれて動きが渋くなっていくと思いますが、だからと言って下落を狙う人も少ないと思いますので、動きは限定的になるかもしれません。
日足的には若干、押し目?っぽさが出ましたが、MAに接近するような押し目は7月以降は一度も見られていません。通常、大きな調整が入ってもおかしくないですが、その気配はありません。今は150円のあたりで介入があるかもしれないという恐怖心が動きを止めていますが、ファンダメンタルズ面が変わらなければ、昨年のようにどこかで堰を切ったように上昇し出すと思います。よって、日足的にはやはりチャネルの上辺までは上昇する可能性を見ていた方が良さそうです。
週足的にはそろそろ抵抗圏。ただ、テクニカル的にはチャネルラインまでは到達する可能性があります。勿論、ファンダメンタルズ次第ではありますが、流れが変わらなければもう少し上昇するかと考えています。
纏めると、テクニカル的にはやはりまだ上昇局面。まともな押し目すらない為、どこかで大きな調整が張りそうなものではありますが、ファンダメンタルズ面が変わらない限り、この流れは変わらないと思います。
それでは今週もがんばりましょう!